モルクラフトのコテやけを出し過ぎないための対処法

コテやけの対処法  

マイクロセメント「モルクラフト」を施工する際、淡い色(プライマリーホワイトやミストグレーなど)を選ばれる場合、ステンレス製のコテで磨き仕上げをすると、摩擦によって黒い筋(=コテやけ)が生じることがあります。 コテやけの色別の見方
こちらの色別の見え方ように、特に白っぽい色ほどコテやけが目立ちやすくなります。
このページでは、コテやけを抑える・目立たなくするための対策方法をいくつかご紹介します。

コテやけをつけない方法

方法1 ベースや主材1度塗り目で凹凸ができるだけ無いようにする

コテやけの原理  

モルクラフトの特長のひとつでもあるムラ模様は、コテの摩擦によって作られます。こちらの断面図はその施工イメージです。
モルクラフト主材の1度塗り目でできた凹凸を埋めるように、2度目の主材を塗ってからコテで押さえ磨くことで、表面の目が詰まり、うっすらと光沢のあるムラ模様に仕上げられます。
1度塗り目の凹凸が多いと模様がより強調され、凹凸が少なすぎると模様が目立たなくなります。
また、主材を塗る前のベースを塗る工程で平滑に仕上げられていないと、主材1度塗り目の凹凸が大きくつきすぎてしまうため、ベースを塗る際はできるだけ平らに整えておくことが大切です。

白っぽくうすい色を施工する場合や、模様をあまり目立たせたくない場合は、1度塗り目を比較的なだらかにコテで塗りつけることで、コテやけを目立ちにくくすることができます。

方法2 プラスチック製のコテを使用する

プラスチック製のコテを使う  

コテやけはステンレス製コテの摩擦によって発生するため、ホームセンターなどで入手できるプラスチック製のコテを使うことで防ぐことができます。
ただしプラスチック製のコテはやわらかいため、力を入れて磨く作業には向いていません。
そのため、

  • 基本はプラスチック製のコテで仕上げる
  • 最後の微調整だけステンレス製コテで軽く擦る
といった使い分けもおすすめです。

コテの種類による比較  

ステンレス製のコテと、プラスチック製のコテでそれぞれ磨いた比較画像をご覧ください。
プラスチック製のコテでは、コテやけがほとんど見えません。コテやけの跡を模様として、もう少し見せたい場合はステンレスコテでやさしく擦って、微調整するなどお好みで仕上げることができます。

また、ステンレス製のコテに養生テープを貼って金属面が直接触れないようにする方法でも、コテ焼けを抑えることができます。

施工後コテやけが出すぎた場合の対処法

対処法1 300番程度のサンドペーパーでやすりがけをする

300番のサンドペーパーでやすりがけをする  

サンドペーパーを使って、コテやけをうすくする方法です。
コテやけ部分だけを集中的にやすりがけすると、その部分だけが逆に白っぽく目立ってしまう場合があるため、全体的にぼかすようにやすりがけすることをおすすめします。
サンドペーパーの番手は300番程度を使用します。

対処法2 トップコートを塗る前にもう一度薄く主材を上塗りする

モルクラフト主材を3回塗る  

モルクラフト主材はうす塗りの左官材です。塗り重ねる回数を増やすことで、施工面の色も少しずつ変化して見えます。
こちらの画像のように、コテやけが気になる場合は、モルクラフト主材を2回塗りで仕上げた後、さらにうすくモルクラフト主材を塗り重ねることで色の濃さを軽減することもできます。

動画で説明 コテやけについて

コテやけの詳しい解説は動画でもご覧いただけます。ご参考ください。
タカラ塗料本店で開催している「モルクラフトワークショップ」の動画より、コテやけの解説部分から再生いたします。

モルクラフトワークショップ(月2回程度開催・約2時間)詳細はこちら >>



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