
当店スタッフが中古物件を購入したため、玄関土間部分をマイクロセメント「モルクラフト」で仕上げた様子をレポートします。
作業は、コテを使うのが初めてのスタッフ1名と、製品開発担当スタッフ(施工経験あり)1名の計2名で行いました。
施工するのはタイルとモルタルでできた土間

もともとはタイル張りだった部分を拡張して、広い土間に。

タイル部分と、拡張した土間部分はモルタルで埋める作業までは、施工業者に事前にやっていただいていたとのこと。タイル部とモルタル部の2種類の床面素材の状態です。
今回の施工範囲は、床面と立ち上がり部分。面積を算出し、必要量は10㎡分となりました。
施工1日目 養生~メッシュシート伏せ込みまで
1.養生をする

ほぼリノベーションが完成している状態だったため、新しい玄関扉や壁を汚さないよう、広めにマスキングテープとマスカーで覆いました。
マスカーはテープとシートが一体化しているので、広い範囲をカバーしたいときに便利です。
2.施工面をやすりがけする

40番程度のサンドペーパーで表面をやすりがけします。
既にタイル目地がある程度埋まっていたので、盛り上がった部分やタイルとモルタルの境目を重点的に行いました。やすりがけの粉は、次の工程に影響しないようしっかり清掃します。
3.専用強力プライマーを塗布

刷毛とローラーを使って全面に「専用強力プライマー」を塗り広げます。
特に難しい点はありませんが、塗り進める方向だけ決めておくと作業しやすいです。
4.メッシュシートを専用ベースで伏せこむ

「専用ベース」に規定量の水を混ぜ、しっかりかくはんします。
床はコテで、立ち上がりは細い部分が多いため刷毛で塗りました。2時間乾燥後、サンドペーパーで表面を整えて、やすりがけして出た粉を清掃します。
施工部分が複雑な多角形だったため、メッシュシートはあらかじめカットし、パズルのように仮配置してから敷き込みました。
立ち上がりは幅が狭いため、今回は床面だけにメッシュを使用しています。
やや小さめに敷くことで、施工中にメッシュの縁が飛び出しにくくなります。
「専用ベース を塗って → その上に メッシュシートを敷き → さらにその上から専用ベース塗る」という工程を一列ずつ二人で進めました。
この面積であれば1人でも十分対応可能です。

水分が抜けると、メッシュシートの網目が若干浮き出て見えています。このまま次の工程「モルクラフト主材塗り」をしてしまうと、網目が残ったままの仕上がりになってしまいます。
そこで、ややゆるめに水で溶いた専用ベースを全体に薄く塗り、網目を消す「ノロがけ」を行いました。

2時間程度乾燥後、表面をサンドペーパーでやすりがけして平らに整えます。
モルクラフトの仕上がりを左右する大切な工程のため、丁寧に進めました。
ここまでが初日の作業です。
この段階ですでにスタッフからも「めっちゃきれい!」と声が上がりました。
次回はいよいよ、モルクラフト主材塗りの工程です。
続きのブログ記事をお待ちください。
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